映画『世界から猫が消えたなら』感想|猫がかわいい、それだけで満足する。主演:佐藤健/原作:川村元気

映画『世界から猫が消えたなら』感想

 

こんにちは、AB夫(えびお)です。

今回ご紹介するのは、映画『世界から猫が消えたなら』です。

 

 

まずはあらすじをどうぞ。

ある日、余命いくばくもないごく平凡な30歳の郵便配達員(佐藤健)の前に、自分と同じ容姿を持つ悪魔(佐藤健)が出現する。その悪魔は、彼の身の回りの大切なものと引き換えに一日の命をくれるというのだ。次々と電話や映画や時計などが消えていく中、彼は初恋の女性(宮崎あおい)と再会し、共に過ごした日々を振り返る。

世界から猫が消えたなら / Yahoo! 映画

 

 

主な登場人物(キャスト)

僕/悪魔(佐藤健)

僕出典:映画『世界から猫が消えたなら』予告

郵便局に務めている。ある日頭痛に襲われ病院で診察してもらうと、悪性の脳腫瘍で余命わずかだと診断される。

 

彼女(宮﨑あおい)

彼女出典:映画『世界から猫が消えたなら』予告

『僕』の元彼女。映画館で働いている。彼女からの間違い電話で知り合い、付き合い始める。『僕』の『母』とも仲が良く手紙を預かっていた。

 

ツタヤ(濱田岳)

ツタヤ出典:映画『世界から猫が消えたなら』予告

親友。大学の同級生。レンタルビデオ屋で働き映画オタク。『僕』にビデオを貸すことで二人の関係は永遠に続くと信じていた。

 

母(原田美枝子)

母出典:映画『世界から猫が消えたなら』予告

『僕』の母親。故人。僕が拾ってきた猫をかわいがっていた。病魔(癌?)に襲われ病床に付す。

 

父(奥田瑛二)

父出典:映画『世界から猫が消えたなら』予告

『僕』の父親。時計店を営んでいる。昔気質の職人らしく無口。『母』が亡くなる時にもある時計を修理していて、臨終に間に合わなかった。

 

キャベツ(猫)

キャベツ出典:映画『世界から猫が消えたなら』予告

『僕』が飼っている猫。キャベツは二代目で、初代の猫は『レタス』。

 

 

映画『世界から猫が消えたなら』見どころ

映画『世界から猫が消えたなら』見どころ出典:映画『世界から猫が消えたなら』予告

僕、猫好きなんだよね。

実は家で猫を飼ってます。

もうだいぶおじいちゃんで16歳。

老い先短いかもしんないから、これからの時間を大切にしようと思ってます。

 

って、自分の猫の話しとかどうでもいいわ!

 

 

映画『世界から猫が消えたなら』って、猫の話かと思っていたら大間違い。

確かに猫は出てくるけれど、大事なのはそこじゃない。

 

この映画の肝は『自分の大切なものが消えたなら』ってとこ。

 

悪性脳腫瘍で余命わずかな『僕』は、『悪魔』に大切なものを1つ消される代わりに命を1日伸ばしてもらう。

大切なものが消えてしまうと、それにまつわる思い出や記憶も消えてしまう。

 

『僕』の大切なもの、『電話』『映画』『猫』

大切なものそれぞれに大切な人との思い出があって、『僕』は1日命を先延ばしにするたび何かを無くしていく。

 

その中で『僕』は「この世界はかけがえのないものでできているんだ」ということに気付いていくってお話。

 

ということで、『電話』『映画』『猫』にまつわるエピソードの感想とか書いていきます。

よろしく!

 

 

電話が消えたら、元カノとの思い出が消えた

電話が消えたら、元カノとの思い出が消えた出典:映画『世界から猫が消えたなら』予告

電話にまつわるエピソードは『彼女』とのお話です。

 

ある日、『僕』が家で映画を見ていた時にかかってきた電話。それは、『彼女』からの間違い電話だった。

その間違い電話で『僕』と『彼女』は映画の話で盛り上がり、いつしか付き合うようになる。

 

これは、ちょっと出来すぎてて、現実ばなれしてるなあって思った……けど、それでもいい!

間違い電話から始まる恋。そんな、ちょっと嘘っぽいところが、ちょっと妄想入ってるところが、青い恋心をくすぐる。

自分にもこんなドラマみたいな出来事が起こるかも……とか、ありえない期待を抱かせてくれるストーリー、嫌いじゃない!

 

でだ、二人は電話をきっかけにして付き合いはじめる。だから、『悪魔』が世界から電話を消すと、『彼女』との思い出はすべて消えてしまうんです。

『僕』は『彼女』のことを覚えているけれど、『彼女』は『僕』のことを忘れている。

世界から電話が消えて、『僕』が『彼女』会いにいくと、『彼女』は『僕』の事を綺麗さっぱり忘れていた。

『僕』と『彼女』が出会い、そして付き合った事実が綺麗さっぱり無くなっていたんです。

 

だからね、『彼女』が『僕』を見る顔は、

 

「誰?」

 

みたいな。

 

これ、見たとき、僕(AB夫)は昔、振られまくった記憶がフラッシュバックした。

女子って、自分が好きな人以外には結構冷たいから。

好きでもない男から告られてもバッサリ切り捨てるから。

そこに同情も何もないから。

逆にそれが優しさだよ……って知るか! 振られた方は結局辛いんじゃ!

嘘でもいいから優しくしてくれる方がええわ! できることなら抱きしめてほしいわ!

っていう、つらい過去が蘇ってきたよ。女子のあんな冷たい顔見るの嫌だよ。怖いよ。もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対とか思えないぐらいヘコまされたよ。

 

世界から電話が消えたなら、『彼女』との美しい思い出は無くなって、不審者を見るような目で見られたのでした。

 

 

映画が消えたら、親友との絆が消えた

映画が消えたら、親友との絆が消えた出典:映画『世界から猫が消えたなら』予告

映画にまつわるエピソードは『ツタヤ』とのお話。

 

ある日、大学の教室でたまたま話しかけた相手は映画オタクだった。

映画オタクの名は『ツタヤ』。彼は『僕』に『僕』が見るべき映画を持ってくる。

一つ見終われば次の映画を。それが見終われば、また次の映画を。そうやって二人の関係は続いていった。

 

僕とツタヤの友達関係はとっても穏やかで落ち着いてるんです。

コンパに行って鼻の下伸ばしたり……しないし、夏に海に行って鼻の下伸ばしたり……しないし、お酒を飲んで夜の街に繰り出して鼻の下伸ばしたり……しないし。いつでもどこでも鼻の下を伸ばすような友達じゃないんです。エロい要素はゼロなんです。

 

大学の同じ教室にいて知り合いでも何でも無かったのに、「映画が好きなんだ?」っていう一言から始まった関係。

一歩間違えれば、「は? なに? 自分? キモ!」ってなるかもしれなかったのに、うまい具合に波長が合っちゃう奇跡。

同じ「趣味」を持つ同志。同じ「好き」を共有する仲間。同じ「感情」を分かち合える心の友。

そんな素敵な二人の仲を、あの『悪魔』が引き裂いてしまう。

そう、『悪魔』は世界から映画を消してしまう。

 

通いつめた映画館。家に貼ってあった映画のポスター。街中にある映画の広告。それらが次々に消え、別のものに置き換わっていく。

え、ウソ、ヤバイ……。

急いで『ツタヤ』のもとに駆けつける『僕』。

『ツタヤ』が働くレンタルビデオ店では映画のDVDが棚から飛び出して消滅し、DVDがあった棚には本が現れ、お店が古本屋へと変わっていく。

そして、『ツタヤ』と目が合うと、「なにかお探しですか?」と声をかけられる『僕』。

 

世界から映画が消えたなら、親友との大切な日常は無くなり、古本好きのお客さんとして見られるのでした。

 

 

猫が消えたら、家族の温もりが消える

猫が消えたら、家族の温もりが消える出典:映画『世界から猫が消えたなら』予告

猫にまつわるエピソードは『母』とのお話。

 

『僕』がまだ子供の頃拾ってきた捨て猫。

母はレタスの箱に入って捨てられていたその猫を『レタス』と名付けて可愛がり、家族のように大切に思っていた。

レタスが亡くなった後、悲しむ母を気遣って『父』は里親募集の張り紙から新しい猫『キャベツ』を連れてくる。

『僕』と『母』と『父』、三人の思い出は常に猫と一緒だった。

 

まず、これだけ言わせて。

 

猫がかわいい!

 

ゴメンね猫好きが出ちゃって。

でもね、これは仕方ない。だって、レタスとキャベツ、二匹ともかわいいから。

二匹は美人でも男前でもないけれど味のある顔をしてるの。少し情けない、申し訳ない、困ったような表情。

こういう猫が好きっていう人、いっぱいいると思うんだよね。

普通の美男美女より愛着がわくっていうか、何とかしてあげたいっていうか、そばにいてあげたいっていうか、全部好きっていうか、猫が好きっていうか、全ての猫が好きなんです。

 

でだ、『母』はこの映画の中で唯一亡くなってるんだよね。

それだけに『僕』の中にある『母』の思い出はすごく強くて一番大切。

男の子特有かもしれないけど、男子ってお母さんにはなかなか素直になれないんだよね。

誕生日や母の日なんかにプレゼントするとかハードルがめちゃくちゃ高い。

『僕』は『母』と最後の旅行をした時に、もっと色々してあげればよかったって後悔する。もっと素直になっていればよかったって。

それでも『母』はそんな『僕』をずっと大事に思ってくれてた。

自分のことよりも『僕』を優先してくれていた。

 

『母』が最後の手紙を『彼女』に託す。そこには『僕』への想いが書いてあった。

『僕』に対する感謝の気持ち。『母』が知ってる『僕』の素敵なところ。『僕』に精一杯生きてほしいという願い。

 

例外はあるとは思うけれど、親子ってこうだよね。

器用に自分の気持を伝えられない子ども。そんな子どもを無条件で愛し、自分の命にかえても子守ろうとする親。

不器用な関係だけれども、見えないところでちゃんと繋がっている。

だから、その思い出は大切なもの。どんなことがあっても絶対に消してはいけない。

 

この世界から猫を消して命を一日のばす、『僕』はそれを断り家族との思い出を守った。

「世界はかけがえのないものでできている」

『僕』はその事に気付いた時、自分が自分と会話をしていたことに気づきます。

そして、自分の運命を受け入れるのでした。

 

 

映画『世界から猫が消えたなら』まとめ

映画『世界から猫が消えたなら』まとめ出典:映画『世界から猫が消えたなら』予告

「世界はかけがえのないものでできている」

それに気付いた時、人は大切なものに囲まれて生きていたんだと実感できるのでしょう。

 

死を目の前に持ってこられて、やっと生を実感する。

これって皆そうなんだと思う。

普通に暮らしてて「俺、生きてるー! 素晴らしい!」って気づかないっしょ?

だから、映画の中の『僕』が当たり前。

 

でも、そうやって考えさせられた時に、きちんと向き合って答えを出せるかどうかが大切で難しいんだろうなあって思った。

 

好きだった彼女との思い出や、大切や親友との絆、自分を大切に思ってくれる家族との温もり、それら全てを捨ててまで生き永らえようと思うかどうか。

 

そんな、答えを出すのがちょっと難しい問題を投げかけられるような映画でした。

 

 

あ、あと、これだけ言わせて……

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 

やっぱり
猫が好き!

 

では!

 

 

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